足関節捻挫
一般的に足首の捻挫は、足関節の靭帯(主に前距腓靭帯)が損傷して炎症を起こしている状態です。
基本的な処置としては、RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)となり、テーピングなどで固定してできるだけ安静にすることとなります。


症状

〈日本整形外科学会〉では捻挫の程度を三段階に分類しています。
①1度捻挫
靭帯が伸びる程度の損傷。痛みはあるが、歩いたり走ったりはできる。
②2度捻挫
靭帯の一部が切れている状態。強い腫れと熱感がある。歩くと激痛が伴う。回復まで1か月程度かかる。
③3度捻挫
靭帯が断裂している状態。患部が大きく腫れている状態。歩くのが困難な激痛。手術が必要。回復まで3か月程度必要。
鍼治療の現場から
足首の捻挫でも、1度~2度程度の捻挫は、鍼の適応となる場合があります。
安静・固定の場合よりも、はるかに回復度合いが早まります。
特に、大切な大会や試合を控えている場合。楽しみにしていた旅行をキャンセルしたくない。
などには、積極的な鍼治療をおすすめします。
この場合も、痛みのある患部に鍼をすることはありません。
そのため、損傷している患部に負担をかけないので、回復が早まります。
(腫れが強い場合には、腫れを引かせる目的で患部に極めて浅く鍼をすることもあります。)