腰椎椎間板ヘルニアが鍼で治った⁉
少し前に⁉ ちょっとした話題になったお話なのですが…
とある鍼灸院に、病院で『腰椎椎間板ヘルニア』と診断された患者さんが来院しました。
あまりの辛さに、藁にも縋る気持ちで、鍼を受けようと思ったそうです。
鍼を受けるにしたがって、その患者さんの『腰椎椎間板ヘルニア』の症状が改善して行きました。
最終的にその患者さんは『腰椎椎間板ヘルニアが鍼で治った!!!!!!!!!!』と、とても喜んだそうです。
そして周囲の方にも『ヘルニアが鍼で治った!!!!!!!!!!』と話してくれたそうです。

この話のオチは
〈そもそもが、ヘルニアでは無かったのではないか?〉というモノです。
そのココロは…
『病院は病名を付けて診断しないと健康保険の適応になりません。
何かしら病名を付けないとならないので程度は軽いが
『取り敢えずヘルニアと付けた病名であった可能性が高い。』と言うモノです。
それゆえ本当に『ヘルニア』であったかどうかも疑わしい。『ヘルニア』が鍼で治るワケない。
だからその患者さんは『ヘルニア』では無かったのだ。
というモノです。
このお話は患者さんが『病名に縛られてしまった状態であった』
というコトも考えられます。
まさに前回にお話しした『呪(しゅ)』です。
『腰椎椎間板ヘルニア』では無かったかも知れないのに、『腰椎椎間板ヘルニア』と診断されて、
その患者さんは不安になり、悩み、考えて、藁にも縋る気持ちで鍼灸院に来院されたという経緯です。
この患者さんは『ヘルニア』と診断されて、どのような気持ちだったのでしょうか。
恐らく、『ヘルニア=手術』という言葉が頭をよぎったのかも知れません。
鍼で症状が改善されて『手術をしなくて済んだ!!!!!!!!!!』と安堵したかも知れません。

そしてもう一つのオチは
医学的(器質的)には『腰椎椎間板ヘルニア』であったとしても、
鍼で『腰椎椎間板ヘルニアの症状』が改善されたと云う事実です。
構造的には画像診断で椎間板ヘルニアがあったとしても、ヘルニアの『症状自体』は改善されてしまったのです。
つまり『器質的にはヘルニアと云う事実が存在してても、痛みや症状が改善されればいいんじゃない?』
と云う考え方です。
鍼で画像診断上の椎間板ヘルニアを根本治癒させることは出来なくても
その本人が快適に日常生活を送ることが出来たら充分。との考えです。
ただし症状が無くなったとしても、どうしても気になる方は一定数いらっしゃるかも知れませんね…(^^;
『症状は無くても、ヘルニアは存在するワケだから外科的治療でしか根治出来ないかも…』と…。
当院でも、病院で『腰椎椎間板ヘルニア』と診断された方も通院していますが
鍼治療をして今では、なんの不安もなく日常生活を送られています。
人間の身体は、みなさんが思っているよりも遥かに優秀です。
ちゃんと回復できるように、設計されているようです。
回復するのを邪魔している障害を、鍼で取り除くイメージです。
東洋医学は『病名ではなく人を診ている』医療です。
病名に囚われることなく、出現している辛い症状に対応していきます。
『病名に囚われてお悩みの方』
『病名が判らないが、辛い症状があってお悩みの方』
鍼がお力になれるかも知れません。