『休養』と『休息』

父親が西部劇黄金時代の真っ只中で育ちましたので、自分も影響を受けて西部劇が好きになってしまいました。
今では有名な俳優さんたちも、西部劇から羽ばたいて行きました。
西部劇は俳優としての登竜門だったのかも知れません。
昔の映画は時代の所為か、ゆったりしていて英語の台詞も聴き取りやすいですね。
ジョン・ウェイン、グレゴリー・ペック、ゲイリー・クーパーはもちろん。
ジェイムズ・スチュアートからケビン・コスナー。
イーストウッドにフランコ・ネロなどのマカロニウエスタン。
ジュリア―ノ・ジェンマは野澤那智さんの吹替えがピッタリで格好良かったです。
イーストウッドも山田康夫さんの吹替えがドンピシャでした。
子供の頃は西部劇を通じて、西部開拓時代にとても憧れたものです。
西部劇で題名も俳優も分かりませんがとても印象に残っているシーンがあります。
それが今回のお話です。
中年のカウボーイと若いカウボーイが(設定が兄弟なのか仲間なのか身内なのか忘れましたが…)
遠く離れた自分たちの家(か村か。)が原住民の部族に襲撃されているとの知らせを受けて、急いで駆け付けようとするのですが…。
どんなに急いでも、馬で一日半の行程。
急いでも間に合わないと、中年のカウボーイは道中で野営を提案。
しかし若いカウボーイは、居ても立っても居られない様子で先を急ぐのでした。
次の日、中年のカウボーイが荒野で、休息も取らず先を急いだ若いカウボーイを見つけました。
若いカウボーイは乗っていた馬が疲労骨折をして、身動きが取れない状況でした。
2人乗りをすると自分の馬も疲労度が増すし、とにかく先を急がなければならない状況だったので
若いカウボーイはその場に残され、あとから自力で合流するようにするしかありませんでした…。
みなさんはこの話を聞いてどのように感じましたか?
若手と中年のベテランとの対比。
健康観や仕事観、そして人生観にまで及ぶような深い話だと感じました。

若いカウボーイの素直さや純粋さ。若さゆえの!?先を急ぎたいという気持ちも痛いほど理解できます。
ところが中年のカウボーイの、若いカウボーイより少しでも長く生きているベテラン感といいますか
経験を積んでいて、知恵があるというか、年の功といいますか。
だてに歳を重ねてない、ベテラン(中年)の賢さがある訳でして…。
自分の身体や仕事についても同じようなことが言えるのではないか!?と思うのです。
頑張るコトは大切なことですが、休むこともとても大切です。
実際、早く進むことよりも休息をとった方が、結果的には早く遠くに進むことができました。
心身が健やかでいるためには、ちょっとした『ひとやすみ』がとても大切だと常々思っています。
四六時中アクティブに生きるのもイイけれど
無駄や寄り道の多い生活の方が、なんだか文化的な気がします。
若者は何事も若さで乗り切ろうとせず、若いチカラを上手に緩める方法を。
ベテランはベテランの賢さを以て、いつまでも若く無いなりの(耳が痛い…(^^;)賢い身体の使い方や休息の取り方を。
できるようにして行きたいですね。

