《常在戦場》と《常在鍼灸》
《常在鍼灸》
みなさんは《常在戦場》という言葉をご存じでしょうか?
ビジネスシーンや武道などで用いられることも多く、耳にしたことがある方も多いと思います。
元々は参州(西三河地方)、牧野家の家訓であり250年続いた越後長岡藩の藩訓となっている言葉です。
決して戦うことを前提とした物騒な言葉ではなく、
“戦いに備え、常に平和を考える。決して戦いに至ってはならないとする倫理観を持ち、人々の幸福とは何かを考える。”
とあります。

仕事や家事や育児、会社に学校に趣味に。
各々が自分の人生の主役であり、己が人生の活躍する舞台で日々奮闘されていると思います。
(ある意味、日々の生活がすでに戦場かのよう。)
普段から身体の不調や辛さがあると、自分の活動する舞台やフィールドで力を出し切れなくなってしまいます。
不調が長引くと、自分の舞台から止む無く降板したり、離脱しなければならないことも…。
《常在戦場》の言葉は特別な状況ではなく、普段の日常生活の中に在ります。
鍼灸は『未病』(病気には至ってないが、何となく不調がある状態)に対し有効です。
常に『戦い』=『病気』に備えて、『平和』=『未病』を大切に考える。
決して『戦い』=『病気』に至らぬように…。
当院では何となくの身体の不調や辛さがある方々を、一刻も早く各々が活躍する舞台(日常)へ戻して
益々活躍していただきたいと願っております。
『鍼灸』は身近な存在として1200年も前から、日本の医療として。または伝統文化として、みなさんの直ぐ傍に在ります。
特別なモノではなく、いつでも頼っていただけたらと思います。
そういった意味でも『常在鍼灸』という言葉を当院のスローガンとしています。
『常在鍼灸』=『普段から病気に備えて未病を大切に考える。決して病に至らぬように。』
という言葉が、みなさまにとっての当たり前となりますように。
日々の鍼療に臨んでおります。