エスメラルダ・ブリーサ

常在鍼灸

~日常生活の延長に鍼灸を~

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社交ダンスと身体の使い方

社交ダンスをされている方が通院されているので、社交ダンスについてのお話を伺う機会が多いです。
そこでとても感心したのが、身体の使い方です。
ペアの方と組んでいる時は力を拮抗させているので、一体となって動けるのです。
ただ単に手をつないでいるだけではありません (^^;

見ているのも楽しめますが、実際に見るのと踊るのとでは
身体の使い方が全く違うことに驚くと思います。

それ以外の身体の使い方も伺っていると、とても『武道』に通じていると感じました。
『武道』に通じていると云うコトは、『医学的』にも通じていると思います。
一流ダンサーの方やインストラクターの先生方は、どのような意識で身体操作をされているのかと
とても興味が湧きました。
身体で感覚として理解されているのか、それとも理屈や理論で理解しているのか…。
そこには決して無理のない身体操作が存在しています。

武術家で有名なブルース・リーが、社交ダンスも上手であった話は有名ですね。
武術と社交ダンス、相通じるモノがきっとあると思います。

個人的には、パソドブレとルンバが好きです(^^♪

踊れたら、きっと楽しいでしょうね。
今の子供たちはダンスの授業があるから、羨ましいです。
海外での一般教養としてのダンス文化がとてもカッコイイ。(卒業式のダンスパーティーなど… (^^♪)

痛みの不安なく、いくつになっても、いつまでもダンスが楽しめるように。
意図した通りに身体が動かせるように。 蔭ながらサポートさせていただいております。





公開:2025年07月29日 17:32
更新:2025年07月29日 17:32

この記事を書いた人
Harry

Harry

鍼灸師/アロマテラピーインストラクター 鍼灸師の仕事とは『病気と戦う』のではなく『身体と心を調律して生命力を賦活させること』にあります。 何かとタイパや効率や即効性を求めるご時世だからこそ、鍼と云うSLOWな医療で身も心も整えてみませんか。

『喫茶去』考。

みなさんは、『喫茶去』という言葉をご存知ですか⁉
禅の言葉で『まぁ、お茶でも飲んで行きなさい。』と云う意味だそうです。
『喫茶去』には短いお話があります。

何故この話をするかというと、同業の仲間の話で『患者さんの公平性』の話題が出たからです。
(ラーメンの食べ歩きが好きでたまに行くのですが、先日某ラーメン店で感じることがあり、まさにドンピシャなタイミングで『公平性』の話が出たのでした。)


『喫茶去』
のお話です。 
登場人物は 以前お寺に来たことがある僧、初めて来た僧、院主、趙州禅師の4人です。

『趙州録』『碧巌録』『五灯会元』

師問新到    曾到此間麼  
日曾到     師日喫茶去  
又僧問     僧日不曾到   
師日喫茶去          
後院主問日          
爲甚麼曾到也云喫茶去    不曾到也云喫茶去      
師召院主主應喏
師日喫茶去          

趙州禅師がやって来た僧に尋ねた。 『以前ここに来たことはありますか?』と。
その僧は『あります。』と答えた。趙州禅師は『お茶でも飲んで行ってください』と。
別の僧に『以前来たことがありますか?』と尋ねた。『来たことはありません。』と答えた。 
趙州禅師は『お茶でも飲んで行ってください』と。
そのやり取りを見ていた院主が、趙州禅師にお尋ねになった。
以前来たことがある人に『お茶でも飲んで行ってください』とお答えになり
初めての人にも『お茶でも飲んで行ってください』と答えたのは何故ですか?
『院主さん?』と趙州禅師が呼び掛けて、院主が呼び掛けに応じる。
趙州禅師が『院主さん(も⁉)、あちらでお茶でも飲んで行ってください。』と。

と云う内容のお話でした。
みなさんはどのように感じられましたか?

中国茶

解釈の中で
『お茶を飲んで出直してこい!!』とか
『お茶でも飲んで行ってください。』と優しい言葉掛けだが、これを言われたら恐々として早々に立ち去るべし。とか
『修業が足りない』と遠回しに言われている。などの解釈も見かけますが…

『去』の字についても
『去れ!!』とか『出直して来い!!』など、その字の解釈に迷われている方も多い印象です。
単に、『今はこの部屋!?で院主さんとお話しているから、ここではなく別の場所でお茶を飲んで行ってください。』
一旦ここを退席して、客間でお茶を飲んで行ってください。』くらいの意味ではないかと思いました。

厳しいものではなく、趙州禅師のやさしさのある言葉だと思います。
自分なりの解釈としましては
趙州禅師は《人によって対応(態度)を変えてはいけませんょ。》とおっしゃられているように感じました。

1番ビックリしたのは院主さんかも知れません!!
何度か来た僧よりも、初めて来た僧よりも、自分(院主)の方が趙州禅師と何度も会っていて
他の人よりも趙州禅師と知り合い(仲良し)であると云う自負が少なからずあったと思います。
それでも。それなのに。他の人と同じ扱いを受けるなんて…
よもやそのようになるとは、思いもしなかったことでしょう。
(仮に、修業が足りない話だとしたら、いちばん院主さんの修業が足りていませんね…(^^;  )

仏教や禅の教えでは人と人が相対した時に、邪念が生まれるそうです。
損得勘定、肩書、貴賤富貴、マウンティング、相手にあって自分にないもの、自分にあって相手にないもの…等々。

『喫茶去』の趙州禅師の教えは
『初めて会う人も、何回か会ったことがある人も、親交のある人も、同様に接しましょう。』
と云うことだと感じました。

青磁器



バーテンダーの葛原 隆一さんは、接客する時の心構えとして
『喫茶去とは、誰に対しても恐れず構えず無心で接する。これが人が人に対してできる究極のサービスだと考えています。』とおっしゃられていました。

患者さんと日々接する仕事をしている身としましても、葛原さんのお言葉を肝に銘じております。

件(くだん)のラーメン屋さん。
周囲には初来店の方も大勢いる中で、分かるような形で常連さんらしき人を特別扱いされていました。
(ラーメン屋さんのご主人の気持ちも理解からなくないのですが…。)

大好きな『毎日食べても飽きない(であろう、知らんけど(^^;  )ラーメン屋さん』は、いつ行っても誰が行っても
特別扱いされている人を見かけません。敢えてそのようにしているのか偶然なのか、システム上!?特別扱いできないように見受けられます。
(だから美味しくて流行っているのか?)

『喫茶去』のお話(院主さんの話の件(くだり))は
受け入れる側だけの話ではなく、客として先様に伺う時の『戒め』の話でもあると思います。
『常連であっても、初めてお店に行ったように控えめに。慣れ過ぎず、照れ過ぎず程よい距離感で。』
と云う『戒め』も含まれていると感じました。深いですね。

『患者さんの公平性』の話ですが
『患者さんからキャンセル料をいただくか?いただかないか?』と云う話でした。
『キャンセル料をいただくのはペナルティとしてではなく、約束を守っていただいている患者さんに対して不公平を感じさせないため。』との思いからの考えだそうです。

人間なら誰しも、『特別扱いして欲しい』と思います。
特別扱いされなかった時、それを見た時、何も損をしていないのに、何か損した気分になります。
特別扱いの裏に潜むリスクというものはあると思います。みなさんはどのように考えますか?

特別扱いしているのを見かけたとき。常連さんがアピールしているのを見かけたとき。
いつもこの『喫茶去』の話を思い出します。
『喫茶去』のお話を通じて、人と相対した時の『公平性』について考えてみました。

公開:2025年07月11日 14:33
更新:2025年07月15日 10:08

この記事を書いた人
Harry

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鍼灸師/アロマテラピーインストラクター 鍼灸師の仕事とは『病気と戦う』のではなく『身体と心を調律して生命力を賦活させること』にあります。 何かとタイパや効率や即効性を求めるご時世だからこそ、鍼と云うSLOWな医療で身も心も整えてみませんか。

『戦士の休息』『天使の休息』

鍼を受けたことのない方は不思議だと思われるかもしれませんが、鍼を受けている最中に寝てしまう方が一定数おられます。
『マッサージなら理解るけど、鍼なのになぜ!?』『本当に!?』と思うかもしれませんが、事実なのです。

最初から寝てしまう方、途中から会話が途切れて寝てしまう方、一瞬夢の中へ行かれる方など様々です。
(中には寝ていたことを悟られないようにされる方も…(^^;))

このような状態を勝手ながら密かに『戦士の休息』また『天使の休息』と呼ばせていただいております(^^)

鍼の臨床でこのようにスヤスヤと寝ている状態を目にする度、思い出す曲があります。
その曲とは…
岩崎宏美さんの『聖母たちのララバイ』久松史奈さんの『天使の休息』です。(懐かしい名曲ですね。)
御存知の方も多いと思います。
(以前、銀座の某ショップにて岩崎宏美さんをお見かけしました(^-^) 気さくに店員さんとお話しされていて、笑顔がチャーミングでとても素敵でした(^^♪)

西洋医学は厳格な『父性』のイメージがありますが、鍼療(東洋医学)には『母性』の要素を感じます。
それ故か鍼療中『聖母たちのララバイ』には共感するところがあります。
歌詞のような『母性』までは真似できませんが、歌詞の内容にはとても共感してしまいます。
普段の日常で、みなさんお一人おひとりが見えない何かと戦っていると思います。
仕事や家庭も子育ても、趣味や遊びも、みなさん一生懸命です。
《Bar》《Bartender》《優しい止まり木》であるように
鍼に来たときも、再度羽ばたけるように、少しでも翼を休めていただけたらと思っています。
表には出しませんが(^^;  そう思って鍼療に臨んでおります。

『天使の休息』は《Cheer up song》ですねp(^-^)q
次の一歩を踏み出す前の大切な休息。がんばり続けることってできないから
適度に休息をして『次、行ってみよう!!』って感じですね。

日々の仕事や家庭、子育てや趣味にと懸命な方々の束の間の休息… 
再度飛び立つのに必要な休息…

鍼治療は敢えて『自律神経!!』と声高に標榜しませんが(基本中の基本なので)
鍼治療の本質のひとつが『自律神経』への作用です。
大抵の方は交感神経優位の状態ですので、鍼をすると副交感神経に作用します。
副交感神経優位になると、心拍数や血圧が下がり、身体がリラックスして休息モードに入ります。

そのため、その方の疲労具合などによっては鍼の最中に寝てしまうことがあるのです。
鍼の最中に寝てしまうのは、回復のために必要な反応でもあります。ご安心ください。

湿度が高く、天候も不安定なこの季節
鍼による効果で心身共にリラックスして免疫力を高めてみましょう。
心身は自分で思っている以上に休息(=鍼療)を必要としているかも知れません。
スポーツなどで痛めた身体も休息(=鍼療)が必要です。

みなさんも
とりあえず『鍼』して『呑んで』
『戦士』も『天使』も《休息》しましょう(^^)/



《岩崎宏美 公式YouTubeチャンネルより》



《久松史奈 オフィシャル YouTube チャンネルより》

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公開:2025年07月03日 17:52
更新:2025年07月07日 11:21

この記事を書いた人
Harry

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鍼灸師/アロマテラピーインストラクター 鍼灸師の仕事とは『病気と戦う』のではなく『身体と心を調律して生命力を賦活させること』にあります。 何かとタイパや効率や即効性を求めるご時世だからこそ、鍼と云うSLOWな医療で身も心も整えてみませんか。

野球選手の肩の鍼

先日、野球選手が人生初の鍼治療に来院されました。
二年前ほど前から右の肩を痛めているとのこと。
打つ方の痛みは気にならないが、ボールを投げるときに痛みが出る。
肩は強い方だが、痛みで実力を発揮できていない状態。との様子でした。

治療の内容としては
背部の軸を整える目的で下腿部に鍼をしたあと、起きて痛みを確認していただくと
『痛みが半分になりました!』とのこと。
肩関節に関連する頚に硬さがあったので、足首と背中に鍼。
確認していただくと、『さらに先ほどの半分になりました!!』とのこと。
肩に関連する股関節の硬さを本人と共有。そこで足に鍼をして股関節の緩みを共有。
腹部の張り感を、本人と共有。頭に鍼をして腹部や腕の緩むのを共有した。
起きていただき、最終的に確認したところ『9割以上よくなりました!!!』とのことでした。

2年間悩んでいた症状が、1度の鍼で9割改善されました。
(※ 残りの1割は練習で動かしていれば自己治癒可能な範囲。気になるようなら再度来院。気にならなければそのまま卒業の旨、お話しました。 益々のご活躍を応援しております。)

治療に使用した鍼は合計で8本。ツボも8箇所。
そして1番大事なことは、みなさんもお気付きだと思いますが
治療の間、『痛めている患部には一切鍼をしていません。』と云うことです。

このような鍼治療ですと
① 患部に鍼をしていないので、患部に炎症が起きない。
② 患部に鍼をしていないので、力が抜けない。(力が入る。)
③ 患部に鍼をしていないので、パフォーマンが下がらない。
④ 患部に鍼をしていないので、直ぐに試合に出れる。
と上記のようなことが可能です。

そして…
⑤ 患部に鍼をしていないので、
あの伝説の《中国鍼事件!?》や記憶に新しく業界が騒然となり猛抗議をした《長胸神経麻痺事件!?》
などが起こり難い!!
と言えます。

このように患部に鍼をしていないので、野球関係のみなさまも安心して鍼を受けていただきたいと思います。
栃木にもプロの野球チームや社会人チームがあるので、微力ながら野球に関連するみなさまのお力になれたらと存じます。



公開:2025年06月23日 13:07
更新:2025年06月23日 13:07

この記事を書いた人
Harry

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鍼灸師/アロマテラピーインストラクター 鍼灸師の仕事とは『病気と戦う』のではなく『身体と心を調律して生命力を賦活させること』にあります。 何かとタイパや効率や即効性を求めるご時世だからこそ、鍼と云うSLOWな医療で身も心も整えてみませんか。