メニエール病と診断された眩暈(めまい)と耳鳴り
症状

バットでぐるぐるした時のような回転する眩暈(めまい)。
支えがないと不安。
突発的、発作的に出現。
右耳がふわふわした感じ。耳閉感や詰まった感じがある。
耳鳴りがして聴こえ難い。
仕事は忙しく、付き合いで強いストレスを感じる出来事が
あった。
2024年夏頃から症状を感じ始め、秋頃に耳鼻科でメニエール病の診断を受け、投薬の治療が始まる。
来院者
40代 男性
頻度
週1回程度
期間
2025年3月 ~ 2025年4月
通院回数
3回
施術と経過
元々、頚肩のコリ感、腰痛がある。身体的特徴として『巻肩』があり、猫背気味。
顎の症状は自覚なし。右肩の硬さを強く感じる。右後頭部のコリ。左股関節外旋気味。反り腰(腰椎前彎強い)。
〈一鍼目〉 顎の自覚症状は無かったが、触診すると耳と顎の隙間が狭くなっていた。耳鳴りやメニエール病の原因となり得る箇所なので、狭くなっている箇所を改善するため腰、肩、背中、臀部に鍼をした。
肩コリも症状に関連するので、ふくらはぎ、肘に鍼をした。
〈二鍼目〉 前回の鍼後、仕事中に眩暈が二度ほど出た。以前に比べると眩暈の回数が減少しているかも。との由。
肩を挙げる時に、壁につけて真っ直ぐ挙がるようになった。 前回と同様に鍼療。
〈三鍼目〉 前回の時まで、あまり効果を感じていなかった。今回はぐるぐるしていた回転性の眩暈が、ふわふわ眩暈になってきた。仕事中も眩暈が出にくくなり、耳の詰まり感が減少。聴力も戻り、聴き取りやすくなっている様子。
坐骨神経痛の様な痛みがあるとのことで、鍼をして改善した。
まだ完全な状態ではないが、日常生活を送るのに充分なほど回復されたので、一旦卒業とした。
ご本人の希望で、現在は月一回メンテナンスとして通院は継続中である。
鍼治療の現場から
発症してから時間が経過していたメニエール病の症状や眩暈、耳鳴りであったので、どこまで回復できるか難しい判断であったが、ご本人の回復力もあり症状が改善されました。
本来であれば、症状が出て耳鼻科で診断された後、直ぐにでも鍼を受けてほしいところです。
耳の症状は時間との勝負でもあるので、早目の鍼療をおすすめします。
ご本人は顎に自覚症状がありませんでしたが、お話を詳しく聞くと20歳ころに大きく口を開けて痛めたことがあることを思い出していただきました。口を開けると、右にズレる感じがあるとの由。
耳の症状と顎は、密接に関係しています。
顎、耳どちらに症状があっても良いことはありませんので、気になる方は鍼療にいらしてみてください。